おとなフィクションR40G

肉体の変化や変身などの特殊性癖・性倒錯をテーマとしたアダルト小説

Title: 乙女のブートキャンプ

 薄い下着を突き上げ、隠しようもなく隆起した肉根を誇りながら、育恵は土俵へやってきた。
 身体自体も、四メートル近い巨体となっていた。そして男性を凌ぐほどの筋肉の鎧。第五班のメンバーたちは、驚きの声を上げた。少女の頭部にこの逞しいボディというのは、何かの間違いにしか見えなかった。
 土俵の中央にそびえ立った。そして両手を腰に当て、ぱっくりと六つに割れた腹筋を得意げに披露した。

 そこへもうひとつ、やはり四メートル近い人影が現れた。真っ白に輝くギリシア彫刻のボディで、ロングヘアを背中にまとめた女性。
 玉絵もまた、一晩で変貌を遂げていた。育恵同様、股間は大ぶりな肉根で盛り上がっていた。
 足音がずしりと重い。重量級のボディで土俵に上がると、地響きがするようであった。
 両者が正面から向かい合った。

 育恵はあらためて、ライバルの身体に見入ってしまった。
 全身の筋肉が大きく発達し、岩のようにボコボコと盛り上がっていた。しかもボディビルダーではあまり見かけない、真っ白な肌をしている。肉体美を追求した古典古代の大理石像のようで、これが動いているのが信じられないような眺めであった。
 男性にはない大振りな乳首と、ぷっくりとした唇がピンクに染まっており、エロチックな誘惑をしているかのようだった。
 玉絵は美しかった。男なのか女なのかわからぬ身体へと変貌を遂げていたが、それがかえって、人間というカテゴリーを超越したかのような存在感をアピールしていた。
 育恵はわれ知らず胸が高鳴るのを覚えた。握った拳がじっとりと汗ばんでいた。そして身体のいちばん奥から巨大な欲望が沸き起こり、育恵の脳裏を真っ赤に染め上げて行くのだった。

(玉絵を犯したい……。殴りつけ、組み伏せ、のし掛かり……。本能の赴くままにレイプし尽くしたい……)
 育恵は欲望の波に飲み尽くされそうになった。
 相手も同様だった。玉絵が欲望をたぎらせ、育恵を凝視していることに気がついた。股間の肉根が、ビクン、ビクンと打ち震えていた。
「どうやら、お互い同じことを考えてるみたいだな。せっかく立派なものが生えてきたんだし」
「ええ。わかってる。あなたが欲しくてたまらないわ、育恵さん」
 そういうと、玉絵は赤い唇をぺろりと舌で舐めた。舌は唾液でぬらぬらと光り輝いていた。
「勝った奴が先だ。目つぶしや急所攻撃以外は何でもアリ。OK?」
「了解ですわ……」

 間を置かず、玉絵が強烈な右ストレートを腹にブチ込んできた。上品そうな顔立ちをしているが、やるときはやる。素早い。しかしボスッと鈍い音はしたものの、分厚い腹筋に阻まれた。ダメージはあったが、たいしたものではない。
「ふん、いきなり先制攻撃かよ」
 お返しとばかりに、育恵は右フックを玉絵のこめかみに喰らわした。ここはあまり鍛えることが出来ない。相手はグラリとバランスを崩しかけたが、太い首がショックを吸収したのであろう。すぐに体勢を立て直し、反撃に打って出た。
 何発もの強烈なパンチがお互いのボディに打ち込まれた。色白の玉絵の肌が真っ赤に染まっていったが、ダメージ自体は両者とも互角だ。イーブンである。
 打たれれば打たれるほど、欲望がかき立てられていくのか、肉根をはち切れんばかりに勃起させ、熱い息を吐き、涎をたぎらせながら、両者とも相手に挑みかかっていった。

 育恵は酔い痴れていた。女の美しい顔をぶん殴ってやるのが心地よかった。と思う間もなく、その何倍もの反撃がこちらの顔面を狙って飛んできた。まともに喰らうと頭が一瞬真っ白になる。だがこの強靱なボディは、すぐに攻撃に移れるほどの能力を秘めている。
 拳と拳の殴り合いは、最高レベルの肉体を持つ者たちだけに許された、愛の会話なのだ。

 今度はがっぷりと組んだ。
 身体が密着すると、相手の筋力や骨格がよくわかる。息づかいも闘志もダイレクトに伝わってくる。
(犯してやる! 犯してやる! 犯してやる!)
 玉絵を睨みつけると、相手も同じ意志を返してきた。気持が奮い立つ。
 力比べが続いた。ガッチリと固まった筋肉はけっして隙を見せることなく、相手を押さえ込もうと全力を挙げ続けた。バキ、バキと、筋肉が現在進行形で巨大化しつつあるのがわかった。

 力は互角。となると体格で上回る必要がある。身体がそう自覚し、育恵をさらに大きく、強く造りかえていった。ミシミシと薄いパンツが悲鳴を上げ、脚を踏ん張った勢いではじけ飛んでいった。
 巨根が剥き出しになった。間を置かず、玉絵も同じ姿になった。
「がぁああああああっ!!」
 玉絵が美しい顔を歪め、決死の気合いを放った。先に仕掛けてきた。育恵を潰そうともの凄いパワーでのし掛かってきた。
 が、いまにも押し倒さんばかりとなったそのとき。一瞬、玉絵の力がゆるんだ。
「うひっ……」と、小さな悲鳴を上げ、顔をしかめる。
 股間のイチモツから、先走り汁が漏れ出していた。勝利の予感に気が弛んだのだろうか。欲望が意志に反し、フライングを犯してしまったのだ。
 育恵はその隙を見逃さなかった。
  
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 渾身のアッパーカットをお見舞いすると、玉絵の背後へと素早く回り、そのまま馬乗りになって土俵へと押し倒した。とはいえ、まだ相手の身体には十分な力が残っている。後頭部めがけて拳を連打し、玉絵がぐったりと力をなくすまで、乱れ打ちをやめることがなかった。
 脳震盪を起こしたのであろう。曖昧な呻きを上げるだけで、玉絵の動作がのろい。育恵は背後から右手で相手の首をホールドし、両膝で足首を地面に押さえつけ、そして左手で股間を探った。
「まるで猛獣を調教しているみたいだな。ものすごい筋肉の量……」
「あぐ……う」と、玉絵が意識を取り戻しつつあった。
「観念しな、玉絵。このまま大人しく犯されちゃったほうがいいんじゃないかな?」
 育恵の左手は獲物を探り当て、いきり立った肉根を握りしめた。
「くははっ。こんなに興奮しちゃって。そら、気持よくしてあげる」
 しごくと玉絵の身体はビクビクと震え、大きな尻を振り乱して快感に耐えた。まるで暴れ馬である。
「あぐぅううううっ、うひぃいいいい! な、何で? 抵抗できない……。されるがままだなんて」
「ホント、こうなっちゃうと男顔負けのゴリラボディも役に立たないよね。チンチンこんなにデカくしやがって。この変態」
「あああ……だって、気持よくて、気持よくて」
「こうしていると何だかホモにでもなった気分。ウホッ……なんつて」
「あぐ、ひい、射精ちゃう、射精ちゃう……うううっ!」
 玉絵は肉棒から、ビルビルビルッと透明な精液を大放出した。巨大な筋肉をビクビクと痙攣させながら、力ない呻きを漏らした。
「あは……あぁ」
 ぐったりと全身の力が抜けていく。だが、攻撃はこれで終わったわけではない。
「こうなっちまったら可愛いもんだ。お兄さん、女のようにひいひいいわせてあげるから……て、女だったっけ。あはははっ!」

 育恵は玉絵の髪をつかむと、その頭部を顔面から地面に叩きつけ、伏せたポーズで尻を高く持ち上げさせた。陰部が露わになる。獣が交尾に臨む格好であった。
「この身体だと、むしろオマ○コがあるほうが不自然なのかな。見た目ほとんど男だし」
 指を入れてみると膣口は熱く煮えたぎっており、うねうねと奥へと誘うような蠕動を繰り返していた。肉根と同じくこちらも十分に充血しており、受け入れる準備は整っていた。
「くぅ……ああ……」
 育恵の肉棒は抵抗なく挿入されていった。ドロドロの熱い液体があふれ出し、腿を伝って落ちる。
「これだけゴツイ筋肉してるんだろ? もっと締め付けやがれ」
 といって、玉絵の白い尻肉をバシッと平手で打った。
「ヒィッ!」という短い悲鳴とともに、たちまち手のひらの痕が真っ赤に浮かび上がった。ビクリと腰に震えが走り、ギュウッとヴァギナが引き締まった。
「そうだ、やれば出来るじゃないか。ほらっ、もっと締め付けなっ!」
 競走馬に鞭を入れるように、平手打ちを連発した。そのたびに白い彫像の肌は真っ赤に腫れ上がり、悲鳴を上げて快感に身を捩るのだった。
「あひっ……すごい、感じちゃうううっ!」
 少々乱暴に扱っても壊れそうにないほどの頑丈なボディだ。育恵は腰のピストン運動のスピードを上げ、奥の奥まで渾身の力で付き入れ続けた。
「ぐがぁああああっ!! ひぎぃいいいっ!!」
 玉絵が野獣のように吠えた。大地を震撼させるような野太い雄叫びである。
「こいつは堪んねえっ。最高のプロレスラー同士がホモっても、ここまで出来るかどうか……。くぅううう!」
「ぐほっ! はぐぅううううっ!!」
 まさに格闘であった。鍛え上げた筋肉がギシギシと唸りを上げ、全身全霊で快楽を貪り尽くそうとした。玉絵のヴァギナが精液を絞り尽くさんばかりに蠢き、育恵の肉棒が肉壁を何度もこじ開けて、いちばん奥へ精液をぶちまけようとし続けた。

 激しい快感に腰から脳天を貫かれ、先に絶頂に達したのは玉絵であった。全身を硬直させ、よだれをダラダラと流しながら、意味をなさない言葉を漏らした。
「あがががががっ!! ぐひぃいいいいいっ!!」
 膣肉が猛烈な力で締まり、育恵の肉根も絶頂を迎えた。
「くぅうううううっほおぅ!」
 ドクドクと精液が放出された。
「うおおおっ、精液とまんねえっ。いくらでも出てきやがる。ぐああああっ!」
 二人して、エクスタシーの波に何度も襲われた。がっしりと身体を重ね、達するたびに同時にのたうち回り、そして育恵の精液が玉絵の胎内に、何度も何度も注入されるのであった。


  
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 精液のすべてを放出し尽くして、育恵は気を失い、玉絵とともに土俵にゴロリと転がった。二つの大きな筋肉の山脈であった。汗まみれで大地から盛り上がり、大きな呼吸を繰り返していた。
 大量の精液を注ぎ込まれ、玉絵の胎内は満タンになった。腹筋で引き締まっていた腹も、丸々と大きく膨れあがっていた。
「うう……お腹、子宮が満タン。苦しい……」玉絵は呻いた。「クスリの成分のいちばん濃いのが、精液に凝縮されたのかな。か、身体が……」
 ワイヤーのように体表を走る太い血管の中を、濃厚なドラッグが駆け巡っていた。筋肉がいたるところでボコン、ボコンと膨れあがった。
「うああああっ……。す、すごい充実感。体力が溢れまくってるううううっ……!」
 訓練生たちが見守るその前で、玉絵の真っ白なボディが巨大化しつつあった。何日もかけて撮影した映像を早送りで見るような、異様な光景であった。
「うがあああああっ!!」
 二回りほども大きくなった巨人が、天を仰いで咆吼した。

 育恵はようやく意識を取り戻した。
 土俵に仰向けになった姿を、玉絵がまっすぐに見下ろしていた。すでに大人と子供の体格差であった。あらゆる抵抗が無駄であることが、たちどころに理解できた。
「今度はわたしの番ですわね。思いっきりレイプしてあげますから」
 よく響く低い声だ。声帯も長くなったのであろう。と思う間もなく、両脇に手が差し込まれ、そのまま宙へと持ち上げられてしまった。
 対等だったはずの相手にこうも軽く扱われると、抵抗しようという意志など跡形もなく吹き飛んでしまう。何かの間違いであるかのような、奇妙な倒錯感に襲われるばかりであった。
「わたしの首につかまりなさい。落とされたくないのでしたら」
 子供扱いであった。育恵が両腕で相手の太い首に抱きつくと、玉絵の両腕が育恵の尻を抱え込み、そのまま背をそらしてグイと高く持ち上げた。
 育恵の臀部が、肉根のちょうど真上に運ばれた。玉絵は何度か探り、育恵のヴァギナにぴったりと肉根を合わせた。
「うひっ……」
 慣れない感触に違和感を覚え、思わず声が漏れた。
「大丈夫。育恵さん自身の重さで自然に入っていくから」
 そういうと、玉絵は尻を抱いた腕を下ろし始めた。
 少しずつ、試すように、肉根が膣内に侵入してきた。体格と同じく、玉絵の性器も巨大化していた。

 玉絵は不動の姿勢で直立し、抱いた相手を見下ろしていた。
「あぐっ……くぅうううううっ!」
 長い肉根はまだふた握りくらい余っていたが、すでに育恵の身体の奥、子宮口まで届いていた。育恵はブルブルと震え、玉絵の大きな身体にしがみついた。
 玉絵がニヤリと笑った。そして一瞬腰を落とすと、そこから猛烈な勢いで下半身を突き上げた。強い刺激が育恵の身体のど真ん中を下から貫いた。
「うがっあああああっ! ひぎぃっ!!」
 激痛に育恵は悲鳴を上げた。
 二発目、三発目と、特大サイズの肉根が見舞われ続けた。
「やめ……て、うあ……。こ、壊れちゃう……」
 ガタガタと震え、まともに言葉が出なかった。しかしどうすることも出来ない。このポーズで捕らえられてしまったら、逃れることなど不可能なのだ。されるがまま、耐え続けるしかなかった。

「さっきのお返しですわ。でも大丈夫。すぐに気持よくなりますから」
 真っ赤な唇に笑みを浮かべ、玉絵が優しくささやいた。しかしその落ち着いた口ぶりとは裏腹に、下半身の凶器は残酷なまでに激しく、育恵の身体を責め立て続けるのであった。
 たしかに、玉絵のいうように、痛みは激しい快感に変わりつつあった。だがそれは、息つく間も与えず、怒濤のように押し寄せる快楽の波なのだ。
 育恵は息も絶え絶えになりながら、熱い肉棒を受け入れ続けた。いつ果てるとも知れず、ただひたすら、されるがままに。
 玉絵の腰が暴れ馬のように踊りまくると、育恵の身体は、ロデオマシーンに乗せられたボロ人形のように、バラバラに揺れ動くのであった。
 やがて脳裏が真っ赤に染まり、意識が遠くなり──。

 育恵は、自分が相手にそうしたのと同様に、玉絵によって完膚無きまでに陵辱され尽くすであろう。
 しかし戦いはまだ二ラウンド目である。
 次のターンでは、再び育恵が主導権を握り、相手を思うがままに蹂躙するはずだ。その次はまた逆転する。それが延々と続く。

 二人の闘いは始まったばかりなのだ。キャンプはまだ十ヶ月もの期間を残している。そして二人だけではない。同じ班の他の訓練生たちの中にも、大器晩成型として遅れて頭角を現してくる者たちが、間違いなく潜んでいる。
 この先にはまだ、数えきれぬほどの壮絶な戦いが待ち受けているのである。

第2話 陽乃育恵──殴り合い〈完〉

  
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(このキャンプへやってきたのは、自分の太った身体が嫌だったからだ。
 骨も太いから、どうがんばってもファッションモデルのようにはなれない。でもテレビで、強化バレーボール選手の逞しい身体を見て。もしかしたら自分も、彼女たちのようにだったらなれるかもしれないと思うようになった)
(そうしたら居ても立ってもいられなくなって。憧れて、憧れて……)

 他の訓練生たちはみな、満代の胸までの背丈しかなかった。それでも三メートル台の半ばまで大型化している。筋肉もしっかりと付いてすでに男体化済み、立派なクリトリスは男性のペニスを凌ぐサイズを誇っていた。
 しかし満代は、すでに四メートル七十センチもあったのだ。そして何よりも目に付くのは、その身体の肉付きである。
 体重は二千キロを超えていた。通常の人間三十人分以上の重量である。
 ストレートの長い黒髪が似合う美貌が、真っ白で巨大な肉塊のてっぺんに鎮座ましましている。
 もちろんただの肥満体ではない。鍛えられて大きく育った筋肉層の上に、膨大な脂肪層が乗っているのである。胸も、尻も、これ以上ないくらい膨らみ、女性らしい曲線を存分に見せつけるのだった。

 土俵の上では無敵であった。
 がっぷり組むと相手は満代の巨乳の間に埋まってしまい、まわしを捕らえることさえ難しかった。成人男性をはるかに凌ぐ筋肉も、満代相手では役に立たなかった。
「ず……ずるいよ、満代の身体。これじゃあ絶対に勝てるわけない。こっちだって猛烈にトレーニングしてるんだけどな」
「うーん、でもこの身体、あんまり気に入ってるわけじゃないんだけど。どうしてわたしだけ、こんなになっちゃうんだろう」
 満代は片手でひょいと相手のまわしをつかむと、軽く土俵の外へと放り投げてしまった。

(メス因子が強すぎるってドクターはいってたっけ)
 土俵を降り、スポーツタオルで汗を拭った。
 気がつかないふりをしていたが、他の訓練生たちの視線が、痛いように突き刺さってくるのがわかった。欲望をたぎらせた目。凶暴な支配を夢見る目。狂おしい憧れに充ち満ちた目。
 彼女たちのまわしの下では、生えたばかりの肉根が身悶えしているのではないだろうか。
(何て目で見ているのだろう。みんな、まるで脳までオス化しちゃったみたいなんだよね。ついこの間まで、自分たちだって大きいおっぱいとお尻を自慢していたくせに。そんなことはすっかり忘れて、わたしの身体を喰い入るように見ている)

 満代の所属する第九班は、他の班よりも男体化の傾向が激しかった。体脂肪率も低く、ゴツゴツとした男性的な筋肉の目立つ訓練生が多い。
 満代の肉体が、彼女たちをそうさせているのかもしれない。強力なメス因子の保持者は、他の者のオス因子を掻き立てずにはおかないのである。


  
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 練習を終えてシャワーを浴び、食堂で夕食を済ませたあとは、自由時間となる。
 ライバルたちに差をつけるため、寝る間も惜しんでトレーニングに励む者もいた。
 またあるいは、カップルとなって恋の時間を過ごす者たちもいた。彼女たちが得た肉根は、格好の道具となった。
 一方、満代は、夕食だけではとても足りず、自室に引き上げてもひたすら食事を続けるのであった。

 個室で火を使うことは出来なかった。飲み物と青果を保存しておくための、簡単な冷蔵庫があるだけだ。
 なので、パンや果物、ナッツ類、乾物、スナック菓子、そして栄養補助ドリンクなどが食事の中心となる
 満代は脂肪ではなく筋肉を付けたかったので、バランスを考えながら食事を摂っているつもりではあった。だがそれでも、結果はこの豊満な巨体なのである。
 これは体質なのであろう。
 しかし太るとわかっていても、食べるのをやめることは出来なかった。ライバルたちよりも、一回りも二回りも大きな身体を維持し続けなければ、何をされるかわかったものではない。
 このキャンプは、喰うか喰われるかの戦場なのだ。自分以外に頼れる者はいない。

(食べなくちゃ……。食べなくちゃ……)
 バナナを何本も平らげ、プロテインドリンクでゴクゴクと流し込む。栄養補助ビスケットは何本でも食べることが出来そうだった。
(奴らに襲われてもレイプされないように、もっと大きくならなくちゃ。誰よりも強く、大きく。もっと食べなくちゃ……)
 ただひたすら食べ続けていると、脳内に快楽物質が満ち溢れてくるのだろうか。心地よさに酔い痴れてしまう。
 そして、猛然たる食欲が沸き起こるのである。
(食べると頭がぼおっとしてきて、幸せで一杯になる。お腹いっぱいの食べ物が胃から吸収されて、どんどんわたしの身体になっていく。食べた分だけどんどん身体が大きくなっていく)
(ダメだ、まだ食べ足りない……)

 消灯時間まではまだ間があったが、満代は待たずに部屋を出ることにした。廊下の照明は明るさを落としており、自販機やロビーの鉢植えの影など、女同士のカップルが身を隠す場所はいくつもあった。
 すでに一戦を終えて、余韻を楽しむために部屋から出てきたカップルが多くなる時間だ。中性的な美少年同士が身を寄せ合い、服の上からお互いの身体や性器をこっそり愛撫しているかのようにも見えた。
 だが、その穏やかで優しい空気も、満代の豊満な肉体を目撃すると、見る影もなく瓦解してしまう。

 見上げるような大女が、薄いシャツと短パンだけの露わな姿で、至近距離を歩いて行くのである。
 乳房も尻もぶるんぶるんと揺れる。長い黒髪が流れ、太い身体に似合わぬ美貌が、艶然と笑みを返すのである。
 仲睦まじかったはずのカップルの間に、ざわざわとさざ波が立ち、その心を欲望まみれにしてしまう。
 圧倒的な量を誇る女の肉。恋とか親密な気持とか、そんなデリケートな感情など、軽く吹き飛ばしてしまうパワーがあった。

 満代は悠然と廊下を進みながら、いたるところで、男体化した少女たちの心に嵐を巻き起こしていくのであった。


  
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 物流センターのように広大な倉庫内には、保存食糧のダンボールがうずたかく積み上げられていた。一方の壁面は冷蔵室と冷凍室の分厚いドアで占められ、生鮮食品や冷凍肉などがぎっしりと蓄えられている。
 驚異的な成長を遂げる少女たちの身体を作り上げるためには、膨大な食糧が必要なのである。

 肉が食べたくて仕方がなかった。満代の胃袋は良質のタンパク源を求めて、猛烈な食欲をアピールし続けているのだ。
 冷蔵室の重い扉を開いて、ハムやソーセージ、チャーシューなどを物色し、両手いっぱいに抱えて持ち出した。ハムの塊のパッケージを開くと齧り付き、貪るように食べながら今度は冷凍室へと向かった。
 牛なら生で食べても大丈夫であろう。ビニールシートを拡げて解体肉のブロックを放り投げると、そのまま自然解凍に任せることにした。
 そして持ち出したハムやソーセージの山まで戻ると、腰を据えて猛然とかぶりつくのだった。

 一心不乱に食べ続けていたせいで気がつかなかったのであろうか。
 倉庫入り口のドアが閉まる音が響き、ガチャリと内側から施錠された。
 何者かが立っている。
「盗み喰いか……呆れた。そんな太った身体しているのに、まだ食べたりないんだ」
 変声期の少年のような、中途半端な声。クスクスと笑っている。訓練生の誰かに違いない。照明の当たるところへ現れると、美桜(みお)だとわかった。片手に金属バットを握りしめ、だらりと脇へ垂らしていた。

 キャンプに来たばかりの頃の美桜は、どんな少女だっただろうか。
 バレー部の生徒なのだから身体だけは人より大きかったが、運動能力は低く、むしろ普通の少女たちにように、ファッションやショッピング、他愛ないおしゃべりなどが好きなタイプだったはずだ。
 しかし男体化が、彼女の眠っていた願望を呼び覚ましていた。巨大な身体と見事に発達した筋肉。強い力。そして男性をも凌ぐほど立派な肉根。
 あまりにも容易く力を得た者は、その能力を過信しがちである。いまの彼女が、まさにその状態であった。以前の自分自身を思えば、女の身体というものがひどく弱々しく思えてしまうところもあるのだろう。
 だが満代に挑もうというのは、少々無謀すぎたかも知れない。

「何の用かな?」
 満代は立ち上がって、美桜のところへと歩を進めた。
 体格差は激しい。身長でも相手は満代の胸までしかないのだが、体重となると四倍もの差があるのだ。
 間近で見上げるとやはり恐ろしいのであろう。顔にも声にも脅えの色が表れた。
「こ、降参したほうがいいんじゃないかな? こっちは武器を持っている」と美桜。だが満代が冷徹に見下ろすと、それ以上言葉が出てこなかった。
 怯えと性欲の板挟みになっているのが、誰の目にも明らかであった。
「さあ、どうだろう? わたしの相手になるかどうか」
 満代は余裕の笑みを浮かべて答えた。両腕を背後へと回して組み、ノーガードの体勢を取る。
「まずは……そうね、そのバットを思いっきり試してみる?」
 挑発され、美桜の顔色がさっと変わった。
「こ、このっ……!!」
 短く叫ぶと、渾身の一撃を腹に打ち込んできた。
 大人しいタイプだとはいっても、強化選手の候補生である。すでに身長は三メートル六十センチ、体重五百六十キロ、男体化も進行して、鎧のように分厚い筋肉を全身にまとっているのだ。
「くぬっ……」
 だが金属バットは、満代の分厚い脂肪層にズブリとめり込んだだけであった。その奥には強靱な筋肉層が控えており、内臓を強力にガードしているのだ。
 二発目、三発目と続けざまにブチ込む。が、まるでダメージを与えることが出来ない。
「お腹とかじゃなくておっぱいにしなよ」
 満代が薄いシャツに手をかけ、一気にまくり上げた。ブルンッと、巨大な肉塊が躍り出る。さらにもうひとつ。
 真っ白で中身のいっぱい詰まった肉袋が二つ、ブラブラと垂れ下がるような眺めとなった。それぞれが人間の頭と同じくらい大きいという、これもまた規格外のサイズである。

 美桜の表情が衝撃を受けたかのように固まった。ここまで大きな乳房というものを、見たことがなかったのであろう。血が逆上せ上がり、首から上がみるみるうちに真っ赤になった。
「すご……」といって口ごもる。
 満代はクスリと笑った。
(自分だってこの間までは、大きなおっぱいの女の子だったくせに。何を興奮しているのだろう)
 美桜のうろたえ方が面白かった。彼女は無意識のうちに、魅せられたように、右手を満代の乳房に伸ばしていた。
「うふんっ……」
 美桜の手が触れると、わざわざ色気のある声を出してみた。気の毒なくらい怯えた表情になる。握りしめた左手が緩み、バットが床に落ちて鈍い金属音を響かせた。
 「どう?」といって、美桜の両手首を握った。そして乳房へと導く。両手が柔らかな乳肉の中へズブズブと埋まっていった。
 美桜の腰つきがおかしくなっていた。すでに肉根が勃起して、痛いくらいに腫れ上がっているのであろう。
 完全に満代の虜となっていた。


  
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 美桜は満代の身体を渇望していた。
 大人しそうな少女の顔をしているのに、男性ボディビルダーをも凌ぐ驚異的な肉体の持ち主。股間からは、男性のペニス以上に大きなクリトリスがそそり立っていた。
 だが、そのパワフルな身体をコントロールできず、狂おしい懊悩に苛まれるばかりだったのである。

「好きにさせてあげる。でも、ちゃんと満足させてね?」
 満代はそういうと、誘うように両腕を拡げて見せた。何者でも受け容れてしまう包容力を秘めた、白い肉の海のようだ。
「うああああああッ!」
 こらえきれずに美桜が絶叫した。満代の胸に身を投げ、そのまま深く埋まり込んでしまった。
 両腕をいっぱいに回しても、とても胴回りには届かなかった。それでも渾身の力で抱きしめる。
 コントロールを失い混乱していた。
「そうがっつかないで」といって、満代は相手の頭を撫でた。すると、美桜の感情が爆発してしまった。
「み、満代が悪いんだよ! 何で、何でそんな凄い身体しているの!? オチンチンが勃起して、勃起して、どうにもならなくなっちゃうんだよッ!!」
 満代は両腕で美桜を抱きしめた。そのままゆっくり腰を下ろし、仰向けになって相手を身体の上に載せた。
「立派なオチンチン持っているんだから。使わなきゃもったいないでしょ?」
 そういうと肉根にそっと触れ、膣口へと導いた。そして両脚を開き、受け入れやすい体勢を取った。

 満代に挿入した美桜は、狂おしいほどに腰を振りまくって豊満なボディにすがりつき、切なく喘ぐのであった。
「あああっ……ダメッ! オチンチン気持よくて仕方がないっ!! くふぅっ……はああッ!」
 鍛え上げた筋肉を目いっぱい駆使して、猛スピードで肉根を突き立てるばかりであった。テクニックも何もあったものではなかった。ただひたすら、激情の虜となっていた。
「凄い勢い……。本当の男の子になっちゃったみたいだね。気持いいの?」
「あふうっ……み、見ればわかるでしょ!? どうしよう、止まらないよお、もうっ!!」
 こんな単純なピストン運動の虜になってしまうなんて、男というのは面白い生き物だと思った。いずれ自分も男体化するのかも知れないが、そのときは、いまの美桜の気持がわかるようになるのだろうか?

 満代にとっても、もちろん気持はよかったのだが、やや単調すぎて飽きてきたところがあった。そろそろいい頃合いかもしれない。
 尻を引き締めるようにして股に力を入れると、膣内もきつくなったようである。
「くぁあああっ!」と美桜が悲鳴を上げた。そして絶望的な表情を浮かべて「あ……あ……あ……」と、断続的に呻くのだった。
 フィニッシュを迎えた。
「くぅううッ……あああああっ!!」
 ドクドクと止めどもなく、熱い液体が膣内に溢れた。表情は至福に酔い痴れるものに変わった。そしてひとしきりピークに留まった後、息絶えるように満代の上に身体を投げ出すのであった。
「ふう……」とため息をひとつつき、満代は美桜の背中を撫でさすった。
 それほど悪くはなかったのだが、エクスタシーにはほど遠かった。ムズムズとした不満が残る。
(やっぱりこっちが主導権取らなくちゃダメか)

 美桜が意識を取り戻すのを待った。添い寝をし、頭を胸に抱き、下半身の玩具をもてあそび続けると、相手はむずかるように小さな身悶えを始めた。やがて男根のようなクリトリスはムクムクと首をもたげ、固さを取り戻した。
 二人の目が合った。
 ゆっくり頷くと、満代はその巨体で押し潰すように、美桜へとのしかかっていった。


  
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 結局、今夜は何度愛液と精液のやりとりをしたのだろう。一度思いを遂げて落ち着いたのか、二回目以降の美桜はずいぶんと上手くなっていた。
 満代もまた体力を消耗し尽くし、ぐったりとその豊満な巨体を横たえた。陸揚げされた、真っ白な鯨のようであった。彼女に寄りかかるようにして、美桜が身体を休めていた。
「お腹が空いてたまらない……」
 やがてそういうと、満代はむっくりと身を起こした。這うようにして、山積みにしておいたハムやソーセージのところへ辿り着き、パッケージを引き裂くとおもむろにかぶりついた。

 空だった胃にわずかでもものが入ったせいであろうか。いままで自覚していなかった猛烈な空腹感に襲われ、満代はガツガツと貪るように、次から次へと加工肉の塊を平らげ始めた。食べても食べても追いつかない。見る見るうちに食糧の山が小さくなってゆく。
 異常な食欲である。
 パンも乾燥麺もスナック菓子もビスケットもせんべいも、バリバリと噛み砕いた。喉も渇いてたまらない。牛乳もプロテイン飲料もオレンジジュースもゴクゴクと飲み下した。
 食べたものがすぐに吸収され、自分の肉や骨に変わっていくのがわかった。すでにいまの時点で、この倉庫に入ったときより二割か三割は大きな身体になっているはずだ。
 そしていま、猛烈な勢いで貪り喰ってきたものが、一気に血肉に変わろうとしていた。

「ぐがッ……あっ!!」
 満代はにわかに息苦しさを覚え、喉と胸を押さえた。身体の中で過剰なエネルギーが暴れ回り、細胞レベルから叛乱が巻き起こっているかのような心地だ。
「あがががががッ……グゴッゴッ!!」
 凄まじい咆哮とともに、満代の身体がぐんぐんと巨大化し始めた。骨がギシギシと成長する音を響かせ、膨大な脂肪はさらにその重量を増すばかりだ。
 まくり上げていたシャツが裂けて散った。片方だけでも人間一人分の体重を上回る乳房が二つ、ぶるんと宙を舞った。
 身体をのけ反らせて天を仰ぎ、巨躯がそびえ立つ。両腕を大きく開き、雷鳴のような唸りをあげた。
「ガァアアアアアアアッ!!」


  
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 何事かと、美桜は目を覚ました。
 信じられないものを見た。倉庫の天井に届かんばかりの巨人が仁王立ちしていたのである。
 あまりに人間離れした大きさに、それが満代であるとはすぐにはわからなかった。ただ果てしなく巨大で、真っ白な肌をして、ひたすら豊満な肉体が、ただそこにそびえ立っていたのだ。
 天井のいちばん高い部分までは十五メートルあり、それに届きそうな大きさである。
 満代は大きく息を吐き出し、身体を緩めた。そして足下に目をやると、美桜に気がつくのだった。
「こんなに大きくなっちゃった……。信じられない」
 低くてよく響く声だった。
「あなたは食べないの? もうお腹が空いてどうしようもなくて」というと、満代はどっかりと腰を下ろしてあぐらをかいた。地響きをたてて倉庫全体が揺れ、遠くのほうで積み荷の崩れる音がした。
 美桜はおそるおそる近づき、満代の脇に腰を下ろした。すでに大人と赤ん坊ほどの体格差になっていた。
 満代が持つと、食糧の入ったダンボールも手のひらに乗ってしまうサイズでしかない。それでは食欲を満たすことも不可能である。満代は長辺が五メートルほどもある鋼鉄製のコンテナをこじ開け、強化選手用の特製食糧を手に入れた。
 何頭もの家畜を屠って固めたのか、あるいは鯨などの大型哺乳類を材料としたのか、通常の方法では作れないサイズの加工肉があった。また、大量の小麦やコーン、大豆などを使い、五十センチ程度に焼き固めたビスケットやクッキーも揃っていた。
 満代は猛然と食べ続け、美桜もそれに倣った。

 食欲が満たされると、次はべつの欲望を満たしたくなるのであろうか。
 美桜は、なにやら粘液がピチャピチャとこぼれるような音を耳にして、満代を振り返った。
 思った通りだった。
 満代が大きく脚を開き、太く巨大な指で女性器をまさぐっているのだった。
「ああ……もうダメ。食べれば食べるほど頭がぼうっとしてきちゃって。そうしたら、こっちも欲しくて欲しくてたまらなくなっちゃって……」
 夢見心地で満代がつぶやいた。右手の指で性器を慰め、左手の指で口の中をかき回していた。口元からは涎がひと筋垂れ落ち、トロンとした目で美桜を見下ろしているのだった。
 息づかいがどんどん荒くなり、白い肌が上気していった。明らかに発情していた。
 フェロモンが巨大な肉体から発散され、倉庫内の空気をきわめて淫靡なものへと染め上げていった。
「あふぅ……。どうしよう、指がもう止まらないよ。あああ、どんどんいやらしい汁が溢れてきちゃう……」
 満代の喘ぎが激しくなった。立てた膝をがくがくと震わせ、押し寄せる快感の大波に溺れ始めているのが明らかであった。
 美桜は、この怪物のような巨体の近くにいるのは、危険ではないかと思い始めていた。

「はぁああ……。指ではもうどうにもならないっ! 何か、もっと……」
 そこで満代の喘ぎがピタリと止まった。物欲しそうな目をして、美桜を見やる。ひとつため息をつくと、ゴクリと唾を飲み込んだ。
 逃げようと思ったときはもう遅かった。
 大きな手が美桜へと伸びる。右手で足首を捕らえた。
「い……いやっ!! お願い、離してェッ!」
 両手でがっしりと美桜の背中を抱えると、満代は、相手の身体を開いた股間の奥へと押し付けた。有無をいわさぬ強い力で押さえ込み、グッショリと濡れた性器を鎮めようとするかのようであった。
「こ、こんな大きなワレメ、オチンチンじゃ無理だよ……」と、美桜が弱々しくいった。
「そんなのわかってる!」と、満代。「腕でも、身体でも、何でもいいのッ!! もう疼いて疼いてどうしようもないんだから……」
 満代の声には有無をいわさぬ迫力があった。
 美桜はいわれるままに腕を使うことにした。手のひらを上にして拳を握り、突き上げるように女陰を割って挿入させてゆく。すでに愛液でドロドロになっており、抵抗なく進めることができた。
「あはぁっあああああっ……!!」
 満代が激しく喘ぎ、身を震わせた。痺れるような快感が身体を駆け抜けていた。だが、ただそれだけではないことが、すぐさま明らかになった。
 身体がさらに大きく成長しているのである。
 食事と性的刺激がごちゃ混ぜになり、成長ホルモンの急激な分泌を促進しているのだった。
 美桜は腕だけでなく、身体ごとヴァギナに飲み込まれてしまいそうな恐怖を覚えた。目の前でぐんぐんと暗いワレメが拡大してゆくのだ。
 そして残念ながら、美桜の恐怖はまもなく現実のものとなった。


  
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 満代は両手で美桜の胴体をつかむと、頭部を大きく開いた股間に押し当て、ぐいぐいと女陰の中へと突っ込み始めたのである。
「うがぁあああああッ!! 腕じゃ全然足りないッ! もっと、もっと大きいもの、オマンコ壊れるくらい太くて構わないッ!!」
 満代は気も狂わんばかりに叫んでいた。顔を真っ赤に染め、玉の汗をまき散らせて、人間の身体を自分の性器にブチ込もうとしているのである。
「オゥオオオオオオッ……!」と、のどの奥から絞り出すような低音で唸り、性器を思いっきり開いて緩めた。するとズブズブと、美桜の頭部は満代の体内へと消えていってしまったのであった。
 息が苦しいのか、美桜がなにやら叫んでいるようであったが、当然聞こえない。身をよじり、じたばたと脚がもがいたが、それはかえって満代を興奮させるばかりだった。
「あはぁっ……。動いてる、動いてる。オマンコの中で動いてる……。あははっ!」
 満代は美桜の両脚をつかみ、さらにその身体を膣口の奥へと突っ込むのだった。グイグイと強引に押し込むと、足首まで全部、人間ひとりの身体が入ってしまった。
 頭は子宮の中にまで届いていた。分厚い脂肪層で大きく突き出した満代の腹部がさらに大きく、妊婦のようにポッコリと膨れ上がった。
「ガァアアアアアッ!! グアッ……」
 凄まじい悲鳴を上げ、満代は後ろ向きにばったりと倒れた。
 ビクンッ、ビクンッと激しい痙攣を繰り返し、そしてこれまでにない急激なスピードで、身体が大きく膨れ上がっていくのだった。
 倉庫内に積まれた荷物をガラガラと突き崩し、満代の肉体は猛烈な巨大化を続けた。のた打つ度に地鳴りが轟き、倉庫がガタガタと地震を喰らったかのように揺れた。
「グガガガガガガッ!!」と叫ぶと身体を反り返らせ、その体勢で一気に四十メートル近い巨人へと成長を遂げたのだった。

 選抜チームの強化選手に匹敵する大きさだった。
 巨大な兵器か工作機械のように、ズー、ハーと荒い排気音を轟かせ、呼吸を繰り返した。「ううう……何が起きたの。ここは狭い」
 満代は急激な肉体の変化のために頭がふらふらしていた。まずは肩肘を突き、上半身を起こそうとしたのだが、すぐさま天井に頭をぶつけてしまった。
 ペキッと、軽い音がした。続けてバラバラと破片の落ちる音がした。
「ああっ……もう! ジャマな天井だなあ。んんんんんッ!!」
 倉庫の屋根を粉々に破壊しながら満代は立ち上がり、両手をめいっぱい持ち上げて大きく伸びをした。
「くぅううううううっ!!」
 広いキャンプの敷地を見渡すことができた。東の海はうっすらと太陽の光を映しており、朝が近いことがわかった。空気がひんやりと心地よい。
 四方をゆっくりと見渡してから足下に目をやると、とても小さな美桜が見上げているようだった。運のいい娘だ。巨大化しているとき、気づかぬうちに産み落としたのであろう。全身が愛液でドロドロに濡れ、髪もべったりと頭皮に貼り付いていた。
 ちょうどいい。また空腹を覚え始めたところだ。
 満代は身体を屈めて、足下の人間をつかんだ。片手の中に胴体が収まり、頭と脚がはみ出るくらいのサイズだ。軽く顔の前に持ち上げて眺めた。
 恐怖で固まった表情をしていた。悲鳴ひとつ上げる気配がない。
 ペロリと舌なめずりをして、満代は艶然と微笑んだ。唇を大きく開き、舌を長く伸ばすと、ダラダラと口元から涎が流れ落ちた。熱い吐息が美桜にかかる。
「ひっ……」と、美桜が短く叫んだ。「う、嘘でしょ。食べるの……?」
 だが、もはや逃れる術はない。
 やや小さめのペニスくらいのサイズだろうか。満代はカプリとくわえると、手のひらで残りを押し込み、そして口をしっかりと閉ざしてしまった。
 食欲が刺激されて大量の唾液が分泌された。喉がゴクゴクと蠢くのを止めることができない。舌と上顎の間で、まだ生きている者が蠢いているのがわかった。
 飲み込むにはやや大きすぎるサイズだったが、猛烈な食欲があれば可能であろう。むしろ、喉と胃袋との激しい要求を、意志の力で止めることなど不可能だと思えた。
 ゴボッと、太い排水管に水が吸い込まれるような音がした。
 満代は天を仰いで首を真っ直ぐに伸ばし、獲物の通過を助けた。喉が大きく上下に蠕動し、難物を飲み下してゆく。
 ゴクンと大きな音とともに、美桜は再び巨人の体内へと消えていくのだった。


  
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