おとなフィクションR40G

肉体の変化や変身などの特殊性癖・性倒錯をテーマとしたアダルト小説

Title:乙女のブートキャンプ > 第2話 陽乃育恵──殴り合い

(バレーボールを始めて二年目だったっけな。十一歳になったばかりの頃。ちょうど成長期だったから、一年で二十センチも身長が伸びて。
 そうしたらあっけないくらい簡単に、ネットを越えるサーブを打てるようになった。いままでどんなに練習しても、まったくダメだったというのに。
 学校のチームでは、誰もわたしのサーブを返すことが出来なくなった。するとコーチもチームメイトも、急にみんながわたしを持てはやすようになった。いままでは補欠扱いで、目もくれなかったというのに)
(結局この競技は、身体の大きさなんだと思う。他人より背が伸びるように、生まれつくかどうか。もちろん練習も必要だけど、それはまず身体があっての話なんだよね)
(そこがスタートライン。そしてそこから、本格的に勝負が始まるんじゃないのかな)

 十人目の相手も陽乃育恵の敵ではなかった。片手で回しをつかむと、簡単に土俵へと倒してしまった。これで第五班メンバーのほぼ全員であった。育恵は息ひとつ乱れていなかった。
 他の訓練生たちより頭ひとつ大きかった。そして目を瞠るのは、発達したその筋肉。
 生まれ持った素質なのであろう、キャンプへ来てすぐに、全身の筋肉がもりもりと太くなったのだ。そして二ヶ月もしないうちに、ベテランのボディビルダーをも凌ぐほどの筋量となっていた。まだ少女らしさの残る顔立ちに対して、首から下のボディは、男性も敵わぬほどの逞しさだった。

 第五班にはもう一名、育恵に匹敵するほど体格に恵まれた訓練生がいた。
 白石玉絵。
 色白の肌は陽に焼けることがなく、筋骨隆々な大理石の彫像のようであった。にもかかわらず、明るい色の髪を編んで背中でまとめた姿は、エレガントな大人の女性の雰囲気を漂わせていた。
 育恵とはまた違うタイプだったが、玉絵もまた顔立ちとボディのギャップが激しく、見る者たちを驚かせるのだった。

 今日のトレーニングでも、最後まで残ったのはこの二名だった。
「もういいかげん、あんたとやるのも飽き飽きしてきたけどな」
「お手柔らかにね、育恵さん」と、玉絵はにこやかに微笑んで土俵に上がった。
 対戦成績は五分五分。
 二人とも同じようなペースで体格が発達してきた。とはいえ、当然ながらまったく同じというわけではない。つねに追いつ、追われつの競争を続けている。前回の対戦以降、相手がどれだけ大きくなったのか、組んだ瞬間に察知することが出来た。
 今回は玉絵のほうが、やや勝っているようだった。大理石の太い腕ががっしりと育恵の回しをつかみ、強い力で引き寄せようとした。色白の首から上が紅潮する。
 だが、どこか発達のバランスが悪かったのだろう。脚の長さに対して筋量が足りないのか、重心が高く不安定だった。
 育恵は内股で相手を崩し、のし掛かるようにして玉絵の身体を土俵に倒すことができた。

 今日のところは育恵の勝ちだ。だが、お互いを知り尽くした二人である。何が勝負を分けたのかわかりきっていた。これで玉絵が脚の筋肉を鍛えれば、次はまず負けることがない。しかし育恵にしても、いまのままで次の勝負を迎えるわけではない。
 二人の戦いはこれからも延々と続くのである。

  

 一日のトレーニングが終わり、訓練生たちは宿舎へと引き上げ始めた。
 日が暮れかけていた。シャワーを浴び、食事を取り、そのあとはプライベートな時間となる。

(生まれ持った素質ももちろん大事。それに加えて努力も必要。でもそれでやって行けるのは、やっぱり国内レベルまでかな)
 個室の鍵を下ろしてベッドに腰を下ろすと、育恵は身を屈めてサイドテーブルの奥を探り、隠した包みを取り出すのであった。
 カプセルと二種類の錠剤が半年分ある。慣れた手つきで服用し、ベッドに仰向けになり、軽く目を閉じた。
(外国の選手はみんなこれをやってるんだけどな。公然の秘密。それと……うちの班では玉絵。彼女も確実にやっている。
 検査しても、新種の胞子と区別することなんて不可能だし。国によっては、もう胞子なんて時代遅れで、こっちがメインだって聞いたりするけどね)

 クスリが全身を駆け巡ると、ドクドクと脈拍が高まった。胸腺や脇、生殖器周りなど、性腺が集中しているあたりが熱くなるような心地だ。「くぅ……」と、吐息を漏らした。
 細胞レベルから身体が造り変えられていく感覚に襲われる。と、ともに、猛烈にエロチックな欲求が沸き起こってくる。
(このクスリ……効き目はあるんだけど、エロ効果も強すぎて困っちゃうんだよね。
 トリップ目的で、こんなのが普通の女子校生あたりに出回ったら大変。病みつきになって、みんながわたしや玉絵みたいにゴツイ身体になっちゃったりして)
 そんな想像をすると面白くて、ニヤリと笑みを浮かべた。だが、すぐに猛烈な性欲の大波に飲み込まれて、シーツの上で身悶えを始めるのだった。
「くふぅっ……ぐはぁっ!!」
 喉から喘ぎが漏れた。指で性器をまさぐり、欲望を鎮めようとかき回し続けた。屈強なボディがのたうち、ベッドをギシギシと鳴らす。
「うおっ……お!」
 強烈な快感に貫かれ、弓のように全身を仰け反らせた。
 やがて、小刻みな痙攣に何度か襲われながら絶頂を迎え、ゆっくりと息を吐きながら果てた。
 ベッドに深く身を沈めて、育恵は眠りへと落ちていった。
 しかし彼女を形作る細胞たちにとっては、これからが本番なのである。薬物の刺激で活発な分裂と新陳代謝が巻き起こり、もっとも微細なレベルから、育恵の身体を造り変えて行くのである。
  

 翌朝。
 全身に気怠さを感じながら、育恵は目を覚ました。思いっきり伸びをする。すぐにでもトレーニングを開始して、筋肉を引き締めたい気分だ。
 「くぅっ……」と短く息を漏らし、上体を起こそうとしたとき、股間に何か異様な充実感を覚えた。
 男体化であった。
 クリトリスが肥大し、男性のペニスと変わらぬ大きさで勃起していた。
 例外もあるが、優れた強化選手の多くはクリトリスが男体化する。受精可能な精子を製造する能力を獲得することはまずないが、種のない透明な精液を放出する者は多い。

 鏡の前に立って全身を写してみた。女性らしい丸みは消え去り、ゴツゴツとした岩のような筋肉が全身を覆っていた。大振りな乳首と、それから幅の広い骨盤を除くと、男性の身体だといってしまってもよさそうに見えた。
「くぅうううううう……」と、歯を食いしばり、拳を握りしめ、大きく両腕を持ち上げる。それから腕を曲げて、ムクムクと力こぶを隆起させる。
 股間の勃起も、下腹を叩くように反り返っていた。初めての勃起だからだろうか。赤黒く照り返り、はち切れそうなくらい膨れ上がった状態だ。腰の後ろあたりがむずむずとして、耐え難い欲求に襲われていた。
 育恵は肉根をしごき始めた。まるで男性になってしまったみたいで、何やら愉快な気もした。
 そして初めての射精をした。

  

 薄い下着を突き上げ、隠しようもなく隆起した肉根を誇りながら、育恵は土俵へやってきた。
 身体自体も、四メートル近い巨体となっていた。そして男性を凌ぐほどの筋肉の鎧。第五班のメンバーたちは、驚きの声を上げた。少女の頭部にこの逞しいボディというのは、何かの間違いにしか見えなかった。
 土俵の中央にそびえ立った。そして両手を腰に当て、ぱっくりと六つに割れた腹筋を得意げに披露した。

 そこへもうひとつ、やはり四メートル近い人影が現れた。真っ白に輝くギリシア彫刻のボディで、ロングヘアを背中にまとめた女性。
 玉絵もまた、一晩で変貌を遂げていた。育恵同様、股間は大ぶりな肉根で盛り上がっていた。
 足音がずしりと重い。重量級のボディで土俵に上がると、地響きがするようであった。
 両者が正面から向かい合った。

 育恵はあらためて、ライバルの身体に見入ってしまった。
 全身の筋肉が大きく発達し、岩のようにボコボコと盛り上がっていた。しかもボディビルダーではあまり見かけない、真っ白な肌をしている。肉体美を追求した古典古代の大理石像のようで、これが動いているのが信じられないような眺めであった。
 男性にはない大振りな乳首と、ぷっくりとした唇がピンクに染まっており、エロチックな誘惑をしているかのようだった。
 玉絵は美しかった。男なのか女なのかわからぬ身体へと変貌を遂げていたが、それがかえって、人間というカテゴリーを超越したかのような存在感をアピールしていた。
 育恵はわれ知らず胸が高鳴るのを覚えた。握った拳がじっとりと汗ばんでいた。そして身体のいちばん奥から巨大な欲望が沸き起こり、育恵の脳裏を真っ赤に染め上げて行くのだった。

(玉絵を犯したい……。殴りつけ、組み伏せ、のし掛かり……。本能の赴くままにレイプし尽くしたい……)
 育恵は欲望の波に飲み尽くされそうになった。
 相手も同様だった。玉絵が欲望をたぎらせ、育恵を凝視していることに気がついた。股間の肉根が、ビクン、ビクンと打ち震えていた。
「どうやら、お互い同じことを考えてるみたいだな。せっかく立派なものが生えてきたんだし」
「ええ。わかってる。あなたが欲しくてたまらないわ、育恵さん」
 そういうと、玉絵は赤い唇をぺろりと舌で舐めた。舌は唾液でぬらぬらと光り輝いていた。
「勝った奴が先だ。目つぶしや急所攻撃以外は何でもアリ。OK?」
「了解ですわ……」

 間を置かず、玉絵が強烈な右ストレートを腹にブチ込んできた。上品そうな顔立ちをしているが、やるときはやる。素早い。しかしボスッと鈍い音はしたものの、分厚い腹筋に阻まれた。ダメージはあったが、たいしたものではない。
「ふん、いきなり先制攻撃かよ」
 お返しとばかりに、育恵は右フックを玉絵のこめかみに喰らわした。ここはあまり鍛えることが出来ない。相手はグラリとバランスを崩しかけたが、太い首がショックを吸収したのであろう。すぐに体勢を立て直し、反撃に打って出た。
 何発もの強烈なパンチがお互いのボディに打ち込まれた。色白の玉絵の肌が真っ赤に染まっていったが、ダメージ自体は両者とも互角だ。イーブンである。
 打たれれば打たれるほど、欲望がかき立てられていくのか、肉根をはち切れんばかりに勃起させ、熱い息を吐き、涎をたぎらせながら、両者とも相手に挑みかかっていった。

 育恵は酔い痴れていた。女の美しい顔をぶん殴ってやるのが心地よかった。と思う間もなく、その何倍もの反撃がこちらの顔面を狙って飛んできた。まともに喰らうと頭が一瞬真っ白になる。だがこの強靱なボディは、すぐに攻撃に移れるほどの能力を秘めている。
 拳と拳の殴り合いは、最高レベルの肉体を持つ者たちだけに許された、愛の会話なのだ。

 今度はがっぷりと組んだ。
 身体が密着すると、相手の筋力や骨格がよくわかる。息づかいも闘志もダイレクトに伝わってくる。
(犯してやる! 犯してやる! 犯してやる!)
 玉絵を睨みつけると、相手も同じ意志を返してきた。気持が奮い立つ。
 力比べが続いた。ガッチリと固まった筋肉はけっして隙を見せることなく、相手を押さえ込もうと全力を挙げ続けた。バキ、バキと、筋肉が現在進行形で巨大化しつつあるのがわかった。

 力は互角。となると体格で上回る必要がある。身体がそう自覚し、育恵をさらに大きく、強く造りかえていった。ミシミシと薄いパンツが悲鳴を上げ、脚を踏ん張った勢いではじけ飛んでいった。
 巨根が剥き出しになった。間を置かず、玉絵も同じ姿になった。
「がぁああああああっ!!」
 玉絵が美しい顔を歪め、決死の気合いを放った。先に仕掛けてきた。育恵を潰そうともの凄いパワーでのし掛かってきた。
 が、いまにも押し倒さんばかりとなったそのとき。一瞬、玉絵の力がゆるんだ。
「うひっ……」と、小さな悲鳴を上げ、顔をしかめる。
 股間のイチモツから、先走り汁が漏れ出していた。勝利の予感に気が弛んだのだろうか。欲望が意志に反し、フライングを犯してしまったのだ。
 育恵はその隙を見逃さなかった。
  

 渾身のアッパーカットをお見舞いすると、玉絵の背後へと素早く回り、そのまま馬乗りになって土俵へと押し倒した。とはいえ、まだ相手の身体には十分な力が残っている。後頭部めがけて拳を連打し、玉絵がぐったりと力をなくすまで、乱れ打ちをやめることがなかった。
 脳震盪を起こしたのであろう。曖昧な呻きを上げるだけで、玉絵の動作がのろい。育恵は背後から右手で相手の首をホールドし、両膝で足首を地面に押さえつけ、そして左手で股間を探った。
「まるで猛獣を調教しているみたいだな。ものすごい筋肉の量……」
「あぐ……う」と、玉絵が意識を取り戻しつつあった。
「観念しな、玉絵。このまま大人しく犯されちゃったほうがいいんじゃないかな?」
 育恵の左手は獲物を探り当て、いきり立った肉根を握りしめた。
「くははっ。こんなに興奮しちゃって。そら、気持よくしてあげる」
 しごくと玉絵の身体はビクビクと震え、大きな尻を振り乱して快感に耐えた。まるで暴れ馬である。
「あぐぅううううっ、うひぃいいいい! な、何で? 抵抗できない……。されるがままだなんて」
「ホント、こうなっちゃうと男顔負けのゴリラボディも役に立たないよね。チンチンこんなにデカくしやがって。この変態」
「あああ……だって、気持よくて、気持よくて」
「こうしていると何だかホモにでもなった気分。ウホッ……なんつて」
「あぐ、ひい、射精ちゃう、射精ちゃう……うううっ!」
 玉絵は肉棒から、ビルビルビルッと透明な精液を大放出した。巨大な筋肉をビクビクと痙攣させながら、力ない呻きを漏らした。
「あは……あぁ」
 ぐったりと全身の力が抜けていく。だが、攻撃はこれで終わったわけではない。
「こうなっちまったら可愛いもんだ。お兄さん、女のようにひいひいいわせてあげるから……て、女だったっけ。あはははっ!」

 育恵は玉絵の髪をつかむと、その頭部を顔面から地面に叩きつけ、伏せたポーズで尻を高く持ち上げさせた。陰部が露わになる。獣が交尾に臨む格好であった。
「この身体だと、むしろオマ○コがあるほうが不自然なのかな。見た目ほとんど男だし」
 指を入れてみると膣口は熱く煮えたぎっており、うねうねと奥へと誘うような蠕動を繰り返していた。肉根と同じくこちらも十分に充血しており、受け入れる準備は整っていた。
「くぅ……ああ……」
 育恵の肉棒は抵抗なく挿入されていった。ドロドロの熱い液体があふれ出し、腿を伝って落ちる。
「これだけゴツイ筋肉してるんだろ? もっと締め付けやがれ」
 といって、玉絵の白い尻肉をバシッと平手で打った。
「ヒィッ!」という短い悲鳴とともに、たちまち手のひらの痕が真っ赤に浮かび上がった。ビクリと腰に震えが走り、ギュウッとヴァギナが引き締まった。
「そうだ、やれば出来るじゃないか。ほらっ、もっと締め付けなっ!」
 競走馬に鞭を入れるように、平手打ちを連発した。そのたびに白い彫像の肌は真っ赤に腫れ上がり、悲鳴を上げて快感に身を捩るのだった。
「あひっ……すごい、感じちゃうううっ!」
 少々乱暴に扱っても壊れそうにないほどの頑丈なボディだ。育恵は腰のピストン運動のスピードを上げ、奥の奥まで渾身の力で付き入れ続けた。
「ぐがぁああああっ!! ひぎぃいいいっ!!」
 玉絵が野獣のように吠えた。大地を震撼させるような野太い雄叫びである。
「こいつは堪んねえっ。最高のプロレスラー同士がホモっても、ここまで出来るかどうか……。くぅううう!」
「ぐほっ! はぐぅううううっ!!」
 まさに格闘であった。鍛え上げた筋肉がギシギシと唸りを上げ、全身全霊で快楽を貪り尽くそうとした。玉絵のヴァギナが精液を絞り尽くさんばかりに蠢き、育恵の肉棒が肉壁を何度もこじ開けて、いちばん奥へ精液をぶちまけようとし続けた。

 激しい快感に腰から脳天を貫かれ、先に絶頂に達したのは玉絵であった。全身を硬直させ、よだれをダラダラと流しながら、意味をなさない言葉を漏らした。
「あがががががっ!! ぐひぃいいいいいっ!!」
 膣肉が猛烈な力で締まり、育恵の肉根も絶頂を迎えた。
「くぅうううううっほおぅ!」
 ドクドクと精液が放出された。
「うおおおっ、精液とまんねえっ。いくらでも出てきやがる。ぐああああっ!」
 二人して、エクスタシーの波に何度も襲われた。がっしりと身体を重ね、達するたびに同時にのたうち回り、そして育恵の精液が玉絵の胎内に、何度も何度も注入されるのであった。


  

 精液のすべてを放出し尽くして、育恵は気を失い、玉絵とともに土俵にゴロリと転がった。二つの大きな筋肉の山脈であった。汗まみれで大地から盛り上がり、大きな呼吸を繰り返していた。
 大量の精液を注ぎ込まれ、玉絵の胎内は満タンになった。腹筋で引き締まっていた腹も、丸々と大きく膨れあがっていた。
「うう……お腹、子宮が満タン。苦しい……」玉絵は呻いた。「クスリの成分のいちばん濃いのが、精液に凝縮されたのかな。か、身体が……」
 ワイヤーのように体表を走る太い血管の中を、濃厚なドラッグが駆け巡っていた。筋肉がいたるところでボコン、ボコンと膨れあがった。
「うああああっ……。す、すごい充実感。体力が溢れまくってるううううっ……!」
 訓練生たちが見守るその前で、玉絵の真っ白なボディが巨大化しつつあった。何日もかけて撮影した映像を早送りで見るような、異様な光景であった。
「うがあああああっ!!」
 二回りほども大きくなった巨人が、天を仰いで咆吼した。

 育恵はようやく意識を取り戻した。
 土俵に仰向けになった姿を、玉絵がまっすぐに見下ろしていた。すでに大人と子供の体格差であった。あらゆる抵抗が無駄であることが、たちどころに理解できた。
「今度はわたしの番ですわね。思いっきりレイプしてあげますから」
 よく響く低い声だ。声帯も長くなったのであろう。と思う間もなく、両脇に手が差し込まれ、そのまま宙へと持ち上げられてしまった。
 対等だったはずの相手にこうも軽く扱われると、抵抗しようという意志など跡形もなく吹き飛んでしまう。何かの間違いであるかのような、奇妙な倒錯感に襲われるばかりであった。
「わたしの首につかまりなさい。落とされたくないのでしたら」
 子供扱いであった。育恵が両腕で相手の太い首に抱きつくと、玉絵の両腕が育恵の尻を抱え込み、そのまま背をそらしてグイと高く持ち上げた。
 育恵の臀部が、肉根のちょうど真上に運ばれた。玉絵は何度か探り、育恵のヴァギナにぴったりと肉根を合わせた。
「うひっ……」
 慣れない感触に違和感を覚え、思わず声が漏れた。
「大丈夫。育恵さん自身の重さで自然に入っていくから」
 そういうと、玉絵は尻を抱いた腕を下ろし始めた。
 少しずつ、試すように、肉根が膣内に侵入してきた。体格と同じく、玉絵の性器も巨大化していた。

 玉絵は不動の姿勢で直立し、抱いた相手を見下ろしていた。
「あぐっ……くぅうううううっ!」
 長い肉根はまだふた握りくらい余っていたが、すでに育恵の身体の奥、子宮口まで届いていた。育恵はブルブルと震え、玉絵の大きな身体にしがみついた。
 玉絵がニヤリと笑った。そして一瞬腰を落とすと、そこから猛烈な勢いで下半身を突き上げた。強い刺激が育恵の身体のど真ん中を下から貫いた。
「うがっあああああっ! ひぎぃっ!!」
 激痛に育恵は悲鳴を上げた。
 二発目、三発目と、特大サイズの肉根が見舞われ続けた。
「やめ……て、うあ……。こ、壊れちゃう……」
 ガタガタと震え、まともに言葉が出なかった。しかしどうすることも出来ない。このポーズで捕らえられてしまったら、逃れることなど不可能なのだ。されるがまま、耐え続けるしかなかった。

「さっきのお返しですわ。でも大丈夫。すぐに気持よくなりますから」
 真っ赤な唇に笑みを浮かべ、玉絵が優しくささやいた。しかしその落ち着いた口ぶりとは裏腹に、下半身の凶器は残酷なまでに激しく、育恵の身体を責め立て続けるのであった。
 たしかに、玉絵のいうように、痛みは激しい快感に変わりつつあった。だがそれは、息つく間も与えず、怒濤のように押し寄せる快楽の波なのだ。
 育恵は息も絶え絶えになりながら、熱い肉棒を受け入れ続けた。いつ果てるとも知れず、ただひたすら、されるがままに。
 玉絵の腰が暴れ馬のように踊りまくると、育恵の身体は、ロデオマシーンに乗せられたボロ人形のように、バラバラに揺れ動くのであった。
 やがて脳裏が真っ赤に染まり、意識が遠くなり──。

 育恵は、自分が相手にそうしたのと同様に、玉絵によって完膚無きまでに陵辱され尽くすであろう。
 しかし戦いはまだ二ラウンド目である。
 次のターンでは、再び育恵が主導権を握り、相手を思うがままに蹂躙するはずだ。その次はまた逆転する。それが延々と続く。

 二人の闘いは始まったばかりなのだ。キャンプはまだ十ヶ月もの期間を残している。そして二人だけではない。同じ班の他の訓練生たちの中にも、大器晩成型として遅れて頭角を現してくる者たちが、間違いなく潜んでいる。
 この先にはまだ、数えきれぬほどの壮絶な戦いが待ち受けているのである。

第2話 陽乃育恵──殴り合い〈完〉

  

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