おとなフィクションR40G

肉体の変化や変身などの特殊性癖・性倒錯をテーマとしたアダルト小説

Title:乙女のブートキャンプ > 第4話 鬼頭雄美──片恋

(わたしの初恋は信じられないような失恋に終わった。コーチに告白したあの日。
 ゲイだからダメだと告げられた──。
 まさか。そんなことって! 嘘みたいな失恋)
(でも諦められなかった。そんなときこのキャンプの存在を知って、わたしの気持はすぐに固まった)
(もちろん男の子にはなれない。でも、男の子みたいにはなれるかもしれない。
 そうしたら、もしかしたらコーチの気持も変わるかもしれないって……)

 トレーニングルームにひときわ目立つ訓練生がいた。
 身長はすでに二メートル九十センチ。ほかの訓練生たちがまだ通常の人間サイズのままだったので、まずその大きさが目を引いた。そして、ボディビルダーのように逞しく発達した筋肉である。男体化も十分に進行しており、やや太く大きめの下半身以外は、ほとんど男性といっても通用しそうな肉体だった。
 髪型もショートカットで遠目には少年のようにも見えたが、しかし柔らかく優しげな表情は、紛れもなく少女のものだった。
 雄美はベンチプレスを終えると身体を起こした。するとすぐさま、汗を拭うためのスポーツタオルが手渡された。

「すごい身体だなあ……。同じ女だとわかっていても、何だかドキドキしてきちゃうよ」
 同期生の少女は頬を赤らめていた。潤んだ瞳で熱烈に雄美を見上げる。
「ありがとう……。わたしね、絶対強化選手になりたくて、本当にもう必死だから」
「なれるよ、絶対! わたしも応援してるから」
 相手の真っ直ぐな視線に、雄美は少しばかり申し訳ないような心地になってしまった。
(本当は強化選手になることには興味がなくて……。コーチのために、男の子みたいな身体になりたいだけなんだけど。
 でもそういう気持って、たぶんみんなにはわかってもらえないだろうな)

「はい、ドリンクも。水分補給しなくちゃ!」
 もう一名同期生がやってきて、ストローの付いたボトルを差し出した。彼女もまた、瞳を輝かせて雄美を見上げている。
 さらにもう一名。
「こっちのは野菜ジュース。体力ももちろんだけど、美容だって大切にしなくちゃ!」
「運動のあとは甘くて酸っぱいものがいいでしょ? レモンの砂糖漬け!」
 次から次へと同期生が集まってきて、たちまちのうちに取り囲まれてしまった。
(モテるのは、もちろん悪い気持じゃないんだけど。でもここまでだと、ちょっと困惑してしまう……。これでもまだ、女の子のつもりだし)
「ね、ね、シャワーに行こうよ! 洗ってあげる」
 一人がそういうと、全員の視線が雄美に集まった。期待に充ち満ちて返答を待ちこがれる。
「そうだね、夕方にはまだちょっと早いけど、構わないかな」
 雄美が答えると、わあっと歓声が上がった。


  

 タイル張りの床に腰を下ろし、雄美は背中を壁に預けた。その身体に、数名の少女たちが争うようにして群がった。
 バレーボール部の選手ばかりなので、どの少女もみな身長は百八十センチ前後あった。同世代の少年たちの多くは彼女たちより小さい。なので、自分よりずっと大きな異性に甘えることなど、これまではまず望むことが出来なかったのだ。
 ところがこのキャンプにやってきたら、訓練生の中の一人が大型化し、しかも男性をも上回るほどの逞しい身体へと変貌を遂げたのである。誰もが皆、雄美に夢中になってしまうのは、無理からぬ話であった。
 立って並ぶと、少女たちの背丈は雄美の腹部あたりまでしかなかった。自分が小さく可愛らしく見えてしまうなんて、彼女たちにとっては、年頃になって以来初めての経験だ。

 太い筋肉の束で覆われた雄美の腕を持ち上げ、愛しげに洗う少女がいた。また、分厚い胸板に手のひらをぺったりと当て、ボディーソープを泡立てながら磨き上げる少女もいた。
 やがて奉仕はエスカレートしてゆく。
 ソープ嬢のように自分の身体を使って奉仕する者が現れると、次は雄美の肉根を念入りに手入れする者まで現れるのだった。
 人に好かれるのは悪い気分ではないし、きめ細かなサービスをされるのも心地よい。
 雄美の肉根はムクムクと首をもたげてきた。緊張がほぐれ、肉体を癒されたので、単なる生理現象のような勃起なのであろう。
 身体はともかく、気持はまったくオス化しているつもりなどなかった。同性の少女たちに性欲を抱くこともない。それでも、彼女たちとのセックスで過ごすのは楽しい時間だった。

「今日はわたしから……」
 夏菜がまたがるようにして雄美の上に乗った。おかっぱを短くしたような、幼い髪型をしている。大柄なので、学校の教室では男子生徒たちの注目を集めることが少なかったが、地味に美しい。
 雄美の肉根を手で導き、ゆっくりと性器へ挿入していった。小さく眉をしかめ、大人しい顔が苦痛に歪む。
「んんっ……」
 だがすぐに、喜びの表情に変わるのだった。夏菜は自分から腰を動かし、雄美の肉根をしごき上げた。
 雄美が彼女の頬にそっと手を当てると、感激の色に充ち満ちた瞳で見上げてきた。一心に雄美を見つめ、必死に腰を使って喜ばそうとする姿はけなげだった。
 やがて夏菜自身も快感の虜になり、喘ぎを漏らし始めた。
「あぅっ……んん」
 息づかいが荒くなってくる。
 雄美も手助けすることにした。床に尻を落とした格好なので動きは制限されたが、両腿を上下させ、上に乗った夏菜の身体を揺さぶると、肉根がグイグイと食い込んでいくようだった。
 短いストロークでピストン運動を繰り返すには十分だった。
 雄美の大きな身体の上で揺らされて、夏菜は身も心も翻弄されるような心地を味わっていた。普通の男子生徒では、夏菜をこのように扱うことは出来なかった。
「あああっ……気持いいッ! わたし……。わたし……」
 雄美は夏菜の背中をぐっと抱き寄せ、そのままの格好で身体をずらし、後ろへと倒れ込んだ。相手を上に乗せた体位だ。下半身がより自由になり、大胆に挿入運動が出来るようになった。
 勢いをつけて大きく突くと、肉根がいちばん奥まで届いてしまう。夏菜は悲鳴を上げた。
「うああっ!! 凄い……」
 横に、斜めに、少々乱暴なくらいにかき回すと、夏菜は快楽の大波に溺れるように身を任せ、もはや雄美の思い通りであった。
 一瞬動きを止め、間を取った。
 夏菜が不意を付かれたかのように身を緩める。そのタイミングを見計らって、今度は思いっきり奥まで、真っ直ぐに突き入れる。
「ああああああッ……ひぃいいいいい!!」
 夏菜が絶叫した。
 固く目を閉じ、小刻みに震えながらエクスタシーに浸る。そこへ大量の精液がどくどくと注がれる。
 ひととき強く抱き合ったあと、二人は力を抜き、快感の余韻に浸り続けるのだった。

(女の子を犯すのも、まあ面白いとは思う。コツがわかってくると、思いのままにコントロールできるようになる。
 じらしたり、限界を少し越えて突き続けたり。身体と感情を完全に支配する感覚)
(請い、喜び、泣き、叫び、震え、そして果てる。可愛らしい生き物だ。しかも選び放題。まったく悪くない。
 悪くないんだけど……)


  

 雄美は陽焼けした両肩を大胆に露出するデザインのロングドレスを選んだ。首元から膝下までの縦長のラインが、鍛えて大きくなった身体でも女性らしく見せるかもしれない。
 カラーは上品な白。肌とのコントラストで映えるはずだ。
 ラウンジに集った訓練生たちは、この日のために思い思いの装いを凝らしていた。バレーボールをやっているだけあって、頭身が高く見栄えがする。
 チャーター機が滑走路に降り立つと、期待に胸を高鳴らせて整列した。

 面会日には、学校や実業団など、彼女たちを送り出したチームのコーチやスタッフが視察にやってくる。またあるいは、強化チームの背広組やスポンサー一行が、選手の品定めに訪れ、現地スタッフをねぎらう。
 ラウンジでは立食パーティが催され、訓練生たちはそれぞれ来賓をもてなした。大柄で美しく着飾った女性に奉仕されるのは、地位の高い男たちにはとくに好評だった。有望な訓練生は何人もの役員に引き合わされ、将来の活躍を彼らに誓うのであった。

 雄美はそわそわと落ち着かない気持で、来賓の一団の中に鮫島コーチの姿を探し続けた。
 メールでは、来てくれるとの返事だったのだけど。
 たしかに、雄美が気持を告白して以降、しばらくの間はぎこちないところがあった。しかし鮫島は、はっきりと女性が恋愛の対象でないことを告げ、そしてこれまで通り、コーチと生徒としてのよい関係を続けていきたいといったのだ。
 その言葉に偽りはなく、鮫島はそれまで以上に熱心に雄美を指導するようになった。その誠実さが、さらに雄美の心を虜にしてしまったのではあったが。

「鬼頭……なのか?」
 背後から声がした。
 胸を高鳴らせながら振り返り、すぐにもっと下だと気が付いた。
 コーチが口を軽く開き、驚いたような顔をして見上げていた。ここへくる前の雄美は鮫島と同じくらいの背丈だったけど、一気に一・五倍にまで急成長したのだ。
「コーチ!」
「いや……これは凄いな。本当に。訓練生の中でも、ずいぶんと大きいじゃないか!」
 そういいながら、鮫島は呆気にとられたように雄美の身体を眺め続けた。食い入るように強い視線である。
「そ……そんなに見られたら、わたし……」
 雄美は恥ずかしくて、大きな身体を縮めたくなってしまった。身体の前で両腕を絡め、うつむいて顔を伏せる。
「いや、すまん。あまりに見事なので、驚いてしまって……」
 鮫島は視線を逸らすつもりがないらしい。
 雄美は意を決して、考え抜いたセリフを口にすることにした。何度も鏡の前でリハーサルした言葉だ。
「お話ししたいことがたくさんあります。二人きりになれますか? わたしの部屋で……」
 大胆過ぎる提案かもしれない。でも、もう口に出してしまった。賽は投げられたのだ。
 鮫島はゴクリと大きく、唾を飲み込んだ。


  

 部屋の幅も天井の高さも通常の倍はあるので、鮫島が個室のドアをくぐると、こびとが迷い込んでしまったかのような有様になった。とはいえ鮫島も一八六センチの長身、実業団のバレーチームで活躍したスポーツマンなのだ。
 しかし部屋の大きさなどに構っている余裕はなかった。カーテンを閉めて向かい合うと、ただ一心に雄美を見つめるばかりだったのだ。
「身体を見せてくれ……。もっとよく見たいんだ」
 真っ直ぐで情熱的な言い方だった。感情を偽ることなど思いもしないタイプの人間なのだろう。
「はい……もちろんです。わたし、コーチに見ていただきたくて、がんばって鍛えました」

 鮫島に背を向け、襟首のフックを外すと、長いドレスはするりと腰まで落ちた。肩幅が広く、大きな筋肉の塊が盛り上がった背中が露わになる。横に一本、ブラの紐がなければ男子ビルダーの背中と見分けることは難しいであろう。
 ブラもいまではあまり意味がなかった。大胸筋が発達して乳房の脂肪が落ちたので、分厚い胸板が盛り上がった状態だ。外すと、大きめの乳首と乳輪が顔をのぞかせた。
 両手で胸を隠し、身体を回らせて鮫島に向かい合った。コーチが異様に興奮して自分を見ているのが、雄美にはわかった。

「て、手を下ろして胸も見せてくれないか?」
 鮫島の言葉がうわずっていた。
「はい……」
 雄美は軽く目を閉じてうつむき、ゆっくりと腕を下ろした。恥ずかしさと緊張感で胸がどきどきと鳴り止まなかった。
「鬼頭……お前、本当に凄いぞ。驚いたな」
 鮫島の言葉が雄美に自信を持たせた。練習のときも試合のときも、つねにそうだったように。
「あ、ありがとうございます。コーチ!」
 この身体を気に入ってくれたのだ。雄美はトレーニングの成果をもっと見てもらいたくなった。
「筋肉も、男の人に負けないくらい付きました。見てください!」
 といって、雄美は両腕を持ち上げ、ゆっくりと力こぶを作っていった。息を止め、握った拳を引き寄せ、上腕二頭筋に渾身の力を込めた。
「んっ……くううううっ!!」
 筋肉が大きく膨れ上がり、パンパンに張りつめる。腕から脇、腹にかけて筋肉の束がひしめいて、圧倒的な上半身の眺めとなった。
 次に、いったん力を緩めて両腕を下ろすと、抱え込むようにして身体に引き寄せ、肩から胸の筋肉を浮き上がらせた。その状態で上半身をひねり、右肩を前に大きく突き出す。
 玉の汗が肌を覆った。全身にパワーがみなぎり、酔いしれるような感情が沸き上がってきた。ボディビルダーを真似て、ニッコリと微笑んでみた。

「最高だ……。この間までは普通の女子の身体だったのに。まるで別人のようだよ」
 鮫島に認められることが何よりも嬉しかった。今度は鍛えた背中も見てもらおう。
 雄美は再び背を向けた。両腕を水平に伸ばし、それから前腕を直角に持ち上げる。その姿勢で力を込め、腕を背後に向けて引っ張った。
 もりもりと背中の筋肉が膨れ上がり、岩肌の重なりのように複雑な紋様を描き出した。息を止めて、そのままの姿勢を保ち続ける。
「鬼頭、す、すまん……! そんなものを見せられてしまったら、オレは……!!」
 背中からがっしりと、鮫島の腕が雄美の身体を抱きしめた。鍛えた腕が、固い胴を捕らえて離さない。
 雄美は感激のあまり泣きだしてしまいそうな気持になった。コーチがこんなにも自分に夢中になってくれるなんて!


  

「コーチ、もうひとつ見ていただきたいものがあります。強化選手の身体がどういうものか、ご存じだと思いますが……」
 雄美は背中に鮫島の体温を感じながらいった。
「うむ……」
 鮫島が両腕の束縛を緩める。
 雄美は正面に向き直り、腰でまとまったドレスを解いて、足下へ落とした。

 勃起した肉根が現れた。
 すでに制御不能なほど興奮しきっており、二十センチを大きく越えるサイズになってしまっていた。太い血管が走り、ドクドクと脈を打ち続ける。
「こ、これは……!?」
「男体化です。これがいまのわたしです」
「男体化は知っているが……。見るのは初めてだ」
 鮫島は無意識のうちに手を伸ばしていた。指先が雄美の亀頭部分に触れる。
「ひあっ!! そこは、敏感なんです。うう……」
 優美は思わず腰を引いてしまっていた。
「ご、ごめん。オレのはそれほどじゃないから」
「はい。本物の男性ではないですから、まったく同じというわけにはいきません。これでも、少しでも男性に近づけるように、必死に身体は鍛えたんですけど……」
「なぜ……?」
 鮫島が問うと、雄美は思い詰めたような顔をしてうつむき、押し黙ってしまった。だが、意を決したように向き直ると、真っ直ぐに鮫島を見つめて告げるのだった。
「コーチが好きだからです。わたし、まだ……。興味がないといわれても、諦めることが出来ませんでした!」
 鮫島は雄美の熱意に圧倒された。だがそれ以前に、下半身がすでにはっきりとした反応を示してしまっていた。
「お前は十分魅力的だ、鬼頭」
「コーチ!」
「オレでいいのか?」
「はいっ……!!」
 雄美の心の奥底から、喜びの感情が止めどもなくあふれ出た。
「だったら……そうだな、オレよりもずいぶんと大きいから。そこに四つん這いになって、尻を上げなさい」
「え……はい」といって雄美は床に両手と膝を突き、下半身を鮫島に向けた。局部が丸出しになるような格好だ。
 下半身にもがっちりと筋肉が付いていたが、締まったウエストから大きなヒップへのラインは、まさに女性特有のものだった。


  

 鮫島はスーツを脱ぎ捨て、Tシャツ一枚の姿になった。力強い両手が雄美の尻の筋肉を捕らえた。
 直立した状態から少し腰を落とすと、高さがちょうどいいようだ。
 鮫島のペニスが狙いを定め、雄美に侵入してくる。すでに十分に濡れているはずだが、ギリ、ギリと、こじ開けるような固さがあった。
「これは……。お前の体格でこのキツさは……。まさか、初めてなのか?」
「はい……。わたし、女の子たちにオチンチンを挿入したことは何度もありますけど、自分のは守ってきました。最初は、コーチに捧げたいと思ってましたから」
「鬼頭……お前ってやつは」
 鮫島のペニスがゆっくりと出入りを繰り返した。キツめではあったが、ぬるっ、ぬるっと、しっかりと雄美の奥まで侵入してくる。強い異物感があったが、少しずつ快楽へと変わってきた。
「くぅ……」と、思わず声が漏れた。
「大丈夫か……? 痛くないか?」
「少し痛いですけど、大丈夫です、わたし。身体鍛えてますし」
「うむ……」
 鮫島の腰使いが激しくなってきた。
「すごい締め付けだ。これはたまらん」
「遠慮なく、思い通りに犯してください。わたし、いつも女の子たちにそうしてますから」
「そ……そうなのか」というと、鮫島は欲望をセーブすることをやめ、思う存分、雄美の膣口を突き続けた。筋肉質の逞しい身体同士が交合して汗を流す。身体が頑丈なので、欲望のすべてを相手にぶつけることが出来た。
「男役としてセックスした経験は豊富なんだな。だったら、オレも遠慮なく」
 尻肉をがっしりとホールドし、ガシガシと下半身をブチ込み続けた。そのたびに、雄美は激しい悲鳴を上げるのだった。
「うあぁああああっ!!」
 雄美の心は鮫島に犯される喜びでいっぱいになっていた。

(コーチのオチンチンに貫かれている! 突かれるたびに身体が反応して、コーチの意のままにコントロールされてしまう。わたし、やっぱり女の子だから。こう見えても。こんな身体になっても。だから、愛する人に支配されるほうがずっとうれしい。身も心も、全部預けてしまうの!)


  

 何度も貫かれ、かき回されているうちに、雄美の肉根もまた激しく勃起してしまった。身体が揺れるたびに、太鼓を打つように腹にぶつかる。思いっきり握りしめて、しごき上げたくてたまらなくなる。
「コーチ、わたしのオチンチンも……。もう、凄いことになっちゃってます!」
 鮫島が片手を尻から離し、下腹部を探った。
「ひあああああッ!」
 少し触れただけで、肉根が暴れ馬のようにのた打ち回った。
 鮫島はいったんペニスを抜いた。
「仰向けになって脚を開くんだ」
 雄美がいわれたとおりにすると、鮫島は再び挿入し、彼女の肉根を握りしめた。片手では指が回らないので、両手を使ってしごく。鮫島のペニスよりもずっと大きい。
「うぁあああっ……ダメ、ダメッ!!」
 雄美が身悶えした。
 これだけの大柄な人間が横たわり、快楽で身体のコントロールを失う姿というのは、壮絶なものがあった。
 三メートル近い身長で、筋骨隆々。股間からは太い肉棒が生え、男性をはるかに凌ぐパワフルな肉体にもかかわらず、その持ち主は健気な少女の顔をしているのである。
 見る者に激しい混乱をもたらしそうな肉体である。
「鬼頭……お前は本当に凄いな。オレは、女とも何度かしたことがあるんだが。男でも女でも、全力でブチ込んで全部受け止めてくれるなんて、お前が初めてだ」
 言葉通り、鮫島は猛烈なピストン運動で腰を前後に動かし、ほとんど力任せに雄美の膣内をかき回した。と同時に、肉根を握った手も激しく上下に動かした。
 肉根と膣を同時に責められ、快感が相乗効果を発揮して、雄美に襲いかかった。
「ひぅっ……。コーチ、か、感じちゃいます。思いっきり。気持ちよくて気持よくて……!!」
「オレもだ。お前は最高だよ、鬼頭!」
 雄美の大振りな筋肉が、身体のあちらこちらで勝手な動きを始めた。盛り上がってはまた凹み、それぞれがまるでべつの生き物であるかのようだった。やがて腰や脚が、快感のあまりガクガクと震え始めた。
「あぐっ……あああっ……」
 雄美の喘ぎが譫言のようになってくる。口元からひと筋、涎が流れた。
「コーチ、オチンチンが、もう……。ああッ!! 出ちゃうッ!! 出ちゃうぅううううッ!!」
「鬼頭、一緒に……」
 雄美の肉根の先端から小さく汁が漏れた。と思う間もなくビクビクと痙攣を始め、大きく一泊打つと、とどまることなく精液が噴出し始めるのだった。
「うぁああああああああッ、くひぃいいいいいいいいッ!!」
 絶叫であった。
 ドクン、ドクンとポンプのように脈を打ち、次々へと精液があふれ出し続けた。膣口も強く締まり、鮫島のペニスを握りしめた。
「うおっ……」とひと声叫ぶと、鮫島は雄美の肉根を両手で握りしめたままの格好で、膣内にドクドクと射精した。
 雄美の精液は透明だったが、濃密な性の匂いが個室を占領してしまった。そして六つに割れた腹筋の上に降り注ぐのだった。
 雄美が力を抜き、安堵の表情を浮かべた。幸福に充ち満ちたように微笑み、鮫島を見やる。
「鬼頭……」と鮫島がいいかけたところで遮った。
「雄美と呼んでください……」
「うむ。雄美」
「はい……」


  

 鮫島が雄美の頭を抱いて語りかけた。
「オレは、ずっと自分がゲイだと思っていた。しかし……もしかしたら、お前のような女を求めていたのかもしれない。男以上に逞しく、身体と身体、力と力、全力でわかりあえる女を……」
 雄美は鮫島の言葉に黙って耳を傾けていた。すると、ついに告げられたのだ。
「女でもいい。お前が好きだ!」
 まるで奇跡のような瞬間。
「コーチ! わたし……わたし……。嬉しいっ!!」
 雄美は思いっきり抱きつき、鮫島の胸に顔を埋めた。
「強化選手なんかにならなくていい。これ以上お前が大きくなってしまったら、こうして二人で楽しむことなんか出来なくなってしまう。国へ帰ろう。オレと暮らしてくれ」
「え……?」
「絶対、幸せにしてやる!」
 雄美は耳を疑った。しかしどうやら、これは夢ではないようだ。
「は……はい、コーチ!」

 強化選手としての雄美の物語はここで終わる。だが彼女にはこれからまだ、長い長い、べつの物語が用意されているはずだ。
 異色のカップルとして人目を引くことは避けられそうにないが、彼女ならきっと、幸せをつかむことが出来ることだろう。

第4話 鬼頭雄美──片恋〈完〉

  

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